ケータイ辞書JLogosロゴ 沼之郷(中世)


千葉県>館山市

 戦国期に見える郷名。安房国のうち。甲申(天正12年)卯月28日の里見義頼充行状に,「於沼之郷屋敷分ニ田地壱貫代出之者也」と見え,岩崎与次衛門に屋敷分として当郷田地1貫代が与えられている(岩崎文書/県史料県外)。岩崎氏は江戸期にはいり当村の名主をつとめた。その後,辛卯(天正19年)7月25日の里見義康充行状では当地の3貫代が総持院に与えられている(総持院文書/県史料諸家)。総持院は当地にある真言宗寺院。なお,「保元物語」に源義朝の麾下の武士として見える「沼平太」は当地を本貫とするものといい(地名辞書),これが正しければ当郷は既に平安末期に成立していたとも考えられる。ただし,「沼平太」を「和名抄」朝夷【あさい】郡大瀦【おおぬま】郷(現丸山町内)の出身者とする説もある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7295766
最終更新日:2009-03-01




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