ケータイ辞書JLogosロゴ 伊ケ谷村(近世)


東京都>三宅村

 江戸期〜明治初期の村名。伊豆国のうち。幕府領。安永3年の家数74・人口382。「南方海島志」には,神着【かみつき】村とともに漁村で「伊ケ谷神着ノ二村ハ舟乗リ故語言衣食大抵豆州ニ類ス」,「伊ケ谷神着ノ二村ハ漁船二十隻有リテ猟ヲ専ト為ス,又漕船七隻有リ島中ノ荷物ヲ江都エ積出シ運賃ヲ取ル」とある。地内の大船戸【おおふなど】湾は天然の良港で,幕府が港湾修築工事を実施,以後御用船はすべて大船戸港に入ることとなり,流人の上陸地となる。後年幕府の陣屋が設置され,当村は大名部落,または陣屋部落と呼ばれて栄えた。寺院に浄土宗高根山大林寺・日蓮宗長喜山善陽寺がある。明治以後も1村として存続。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7297775
最終更新日:2009-03-01




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