ケータイ辞書JLogosロゴ 小川村(近世)


東京都>小平市

 享保年間〜明治22年の村名。多摩郡山口領のうち。幕府領。「天保郷帳」では小川新田と記し村高は676石余,「旧高旧領」では1,366石余(いずれも新田を含む)。江戸初期の石灰運送最盛期には田無村まで60駄ずつの伝馬継を行う。尾張徳川家の御鷹場でもあり,伝馬継と御鷹場諸役負担のため,江戸末期まで助郷役軽減。村内中央から玉川上水に架かる小川寺橋に至る道路は鷹野【たかの】街道と呼ばれ,また,鷹野街道と鎌倉街道の交差地点の西,鷹野街道に北面する約5町歩は,江戸期には幕張りと通称された。尾張大納言が鷹狩りを上覧した場所と伝える。「新編武蔵」の家数200軒。青梅街道沿いに整然とした短冊型地割の典型を示し,明暦3年に玉川上水から分水された小川分水が街道の両脇を並行して流れる。名主は開発者小川氏の世襲。鎮守は神明社。寺院に小川九郎兵衛開基と伝える臨済宗医王山小川寺と曹洞宗瑞雲山妙法寺がある。明治5年神奈川県,同11年からは北多摩郡に所属。同22年北多摩郡小平【こだいら】村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7298282
最終更新日:2009-03-01




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