ケータイ辞書JLogosロゴ 十ケ新田(近世)


東京都>小金井市

 元文年間〜明治22年の新田村名。多摩郡のうち。拾ケ新田とも書く。別名栗林【くりばやし】・栗山。もと元文年間,川崎平右衛門の発案により幕府の「御栗林」に指定された反別10町2反の地で,梶野【かじの】新田東側に位置する。地名は「御栗林」の管理が,下小金井・関野・梶野・井口・関前・野崎・大沢・境・上保谷【かみほうや】・田無の10か新田村落に委ねられていたことにちなむ。毎年秋に精選したクリを幕府に献上し,残りの大部分を夫食として新田百姓に配った。「高翁家録」に「武蔵野御栗林,栗の実熟し二千粒宛御本丸西御丸へ献上致し候」とある。また,新田百姓は5〜9月のクリの結実期を除き下草の刈取りを許されていた。明治7年,10か新田村落の開発地と「御栗林」に十ケ新田の名称が付された。明治6〜8年にかけて十ケ新田は栗林の払い下げと栗林伐採,跡地開墾を出願したが却下され,栗林は官林となった。明治5年神奈川県,同11年北多摩郡に所属。同22年北多摩郡小金井村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7299421
最終更新日:2009-03-01




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