ケータイ辞書JLogosロゴ 安良町(近世)


新潟県>村上市

 江戸期〜明治19年の町名。江戸期は村上城下の1町。明治12年からは村上を冠称。大町と上町境から西へ延びて小国町へ続き,町中央から南は茶ノ子町(細工町),北は大工町へ入る。慶長年間の成立とされ,はじめは新町,のち荒町,享保20年安良町と改称。寛永12年村上惣町並銘々軒付之帳では新町とあり,家数41・竈数53,茶師庄次郎・肝煎甚兵衛が見える。明和6年軒付帳では,家数78,うち日雇17・桶屋5・針医4・畳屋4・塗師4・大工3・洗濯師3・形付3・八百屋3・医師2・檜皮2・紺屋2・畑作2・油屋2・商人2・年行事書記役2,ほかに手習屋・櫛屋・鞘師・つけぎ(硫黄をつけた薄板)屋・屏風張・紅屋・風呂屋などが各1。手習屋は寺子屋で師匠は磯部順軒,元文2年〜寛政2年の入門者は村上町で910人,岩船郡内から320人の多くにのぼった。順軒は村上町や他地方の出来事を誌した「記事別集」や「村上誌抜粋」を残している。大滝章九郎も寺子屋の師匠で,安政2年〜明治元年に621人の入門者があり,大年寄の随役も勤めている。嘉永2年の家数80。明治5年大町・小町・庄内町とともに2番組となる。当町の用掛は飯島栄七。同19年村上町の一部となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7305894
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ