ケータイ辞書JLogosロゴ 上野村(近世)


新潟県>塩沢町

 江戸期〜明治22年の村名。魚沼郡のうち。元和2年長峰藩領,同4年高田藩領,同8年幕府領,寛永元年高田藩領,天和元年からは幕府領。村高は,慶長3年180石余,「正保国絵図」150石余,「天和高帳」151石余,「天保郷帳」189石余。天和3年検地では,屋敷数16,反別15町余。延享4年の家数42・人数180。小黒川に沿って妻有(中魚沼郡)へ通じる十二峠越えの通路があり交通の要衝であった。また,小黒川沿岸には古湯・中の湯・奥の湯など数か所の冷泉が湧き出しており,鉱泉宿が営まれ庶民の憩いの場としてにぎわった。寺院は臨済宗関興寺・同寺末嘉祥庵。関興寺は慶長3年関山村から米沢に移り廃寺となったものを,寛文年間当地に再興した寺院で,末寺7か寺の地方本寺となっている。同寺境内には養蚕の神として信仰される南方稲荷社があり,春秋の初午には参詣人が集まった。明治12年からは南魚沼郡に所属。同18年の戸数50・人口276。同22年上関村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7306941
最終更新日:2009-03-01




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