ケータイ辞書JLogosロゴ 狼か島(中世)


新潟県>分水町

 戦国期に見える地名。越後国蒲原郡福雄荘のうち。永禄年間頃と推定される5月28日の山吉景久判物写に「狼島陸関之事」と見え,西海枝又八郎に当地の陸関での関銭徴収が命じられている(米沢上杉家之藩山吉家伝記之写/三条市史資料編2)。また,これ以前の天文21年4月5日山吉政応は西海枝右馬之助に諸商人の船についても陸関と同様に関銭を徴収するよう命じている(同前)。西海枝氏は三条城主山吉氏の家臣で,当地の関所を支配していた。天正5年の三条衆給分帳によれば,「福応之庄内狼か島」は西海枝右馬助の給地(市川浩一郎所蔵文書)。なお,字本成寺森からは,開元通宝・太平通宝・永楽通宝など唐・宋・明の貨幣32種202枚が出土した。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7307050
最終更新日:2009-03-01




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