ケータイ辞書JLogosロゴ 大鹿新田(近世)


新潟県>新津市

 江戸期〜明治22年の新田名。蒲原郡のうち。新発田【しばた】藩領。村高は,「元禄郷帳」373石余,「天保郷帳」762石余。検地は,承応2年・延宝5年。元和年間藩の下級藩士10人が帰農して開墾に従事したという。名主は,はじめ木村家,のち熊倉家。水利は能代川二之堰(12か村組合)を利用。慶応2年両組産業開物之巻によれば,家数167,屋根葺・味噌造り・桶屋・酒造り・大工・鍼治・金魚商・紺屋・綿打・本道医・日雇などがあった。鎮守は諏訪神社。寺院は,真宗大谷派深行寺,ほかに尼寺薬師庵があった。明治5年公立大鹿小学校設置。同9年の戸数167・人口868,農業151・寺庵2・医師1・大工3・屋根葺2・商業2・雑業6,馬12・農舟34・荷車2,物産は米・麦・大豆・小豆・大根・林檎・梨・菜など(皇国地誌)。天正年間頃から歌われたと伝える民謡櫓櫂節がある。明治12年中蒲原郡に所属。同22年小鹿村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7307255
最終更新日:2009-03-01




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