ケータイ辞書JLogosロゴ 角海浜村(近世)


新潟県>巻町

 江戸期〜明治22年の村名。蒲原郡のうち。元和4年長岡藩領,寛永11年与板藩領,元禄15年からは長岡藩領。村高は,元和4年知行目録では角見浜12石余,「正保国絵図」「元禄郷帳」ともに36石余,「天保郷帳」39石余。最盛期は300軒近い家があったという。角田山が日本海に落ち込む山すそにあり,田畑はほとんどなく,生活の中心は漁労・塩浜稼ぎであった。隣村五ケ浜村と浜境界の紛争が絶えず,明治期まで引き続いた。また,江戸期以来海岸の決壊のため,次第に居住地域を失ってきた。「越後土産」によれば,角海の毒消で知られる。称名寺が当村に製造権を付与して以来,のち明治期〜昭和期に隆盛を迎えた。神社は八幡社。寺院は真宗大谷派称名寺・城願寺。のち檀家散在のため,それぞれ堀山新田,巻村に移転する。明治12年からは西蒲原郡に所属。同21年の戸数は102・人口573。同22年市制町村制施行による角海浜村となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7307968
最終更新日:2009-03-01




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