ケータイ辞書JLogosロゴ 金巻村(近世)


新潟県>新潟市

 江戸期〜明治22年の村名。蒲原郡のうち。はじめ新発田【しばた】藩領,寛永5年からは旗本溝口(池之端)氏知行。村高は,正保2年寒廟御代行事256石余,「元禄郷帳」「天保郷帳」ともに508石余。慶長3年宝廟記(新発田藩史稿1)には松橋村枝村として「かなまき」とある。はじめ中ノ口川沿いにできた村だが,その下流で信濃川と中ノ口川が合流し,そこに舌状の州が形成され船泊として河川交通の便をもたらし,商取引きが行われ,次第に在郷町として発達,大野町と呼ばれた。「越後名寄」に大野六斎市(市日3・8の日)の記事がある。宝暦12年対岸の塩俵新田・鷲木新田が洪水の溜水を切って中ノ口川に放流しようとして両新田と金巻村・大野町との間に抗争が発生した。天保11年・明治元年・同12年に洪水による破堤があり,下郷に被害を与えた。明治5年大野町村を分村,のち同12年再び合併。同年からは西蒲原郡に所属。同17年新潟〜長岡間に川蒸気船が就航,大野町にも寄航し交通を至便ならしめた。同22年市制町村制施行による金巻村となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7308229
最終更新日:2009-03-01




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