ケータイ辞書JLogosロゴ 河内(中世)


新潟県>神林村

 戦国期に見える地名。越後国岩船郡小泉荘のうち。「色部氏年中行事」には「河内よりの諸役の事」として6か条が記され,その諸役負担者は,400刈の田地を所持する3人が中心であった(色部文書)。まず正月11日に焼炭10籠,2月から10月までは「夏かまの年貢」として5籠ずつ,10月から12月まで10籠ずつ,そして大年には400刈の年貢として炭120籠をそれぞれ上納している。同時に3月にすゞのこ・蕗,5月に「まきのあく」,7月には盆炭5籠・あかし松3束なども上納しており,正月の焼炭に対し,御酒や引出物30文が,7月の盆炭に対しては鯖のすし3つが返礼として与えられている。同様に,正月11日には,「六十文,両人ニ河内の百性ニ被下候」の記載もみられる。なお,河内神社には「文禄五年丙申九月八日奉□□□九郎右衛門尉」と刻名のある鰐口が保存されており,境内には南北朝期の板碑1基がある。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7308698
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ