ケータイ辞書JLogosロゴ 北場村(近世)


新潟県>新潟市

 江戸期〜明治22年の村名。蒲原郡のうち。村上藩領。村高は,「元禄郷帳」では小新村枝郷とあり194石余,「天保郷帳」392石余。集落は東西に細長く延びる自然堤防上に立地。天保10年の本百姓30・水呑10,人数274(五ケ組案内帳)。また,「民家は高堤により難を防ぎ,野草の類を以って薪の代とす,浮田あり,浮田とは洪水には浮き上り,水渇すれば旧の如し,或は水の為め漂ひ流さるれば,その跡池になり,荷草を生ず」という(北越雑記)。万延元年洪水の折,新発田【しばた】藩領の境「郷分」と称する囲土手を新発田藩領の鳥原村など6か村の百姓が悪水排除のため切り崩し,これを塞ぐ村上藩領の北場・黒鳥・小新の各村との間に乱闘となり,鉄砲まで持ち出す水論となった(鷲尾家文書)。西端に神明社がある。明治12年からは西蒲原郡に所属。同22年黒鳥村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7308997
最終更新日:2009-03-01




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