小向村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡古志郡のうち｡はじめ春日山藩領,元和6年からは長岡藩領｡村高は,｢正保国絵図｣48石余,｢天保郷帳｣56石余｡天和元年高人別納物帳では家数15･人数97(宮島家文書)｡寛延元年村鑑では,小物成として大豆･稗など(栃尾市史史料集7)｡｢木炉出し村｣として家中焚用木炉の上納を課せられた｡また,幕末期の農間余業は紬織り,家数40(守門糸車)｡慶応元年郷御成箇免定割付帳一覧では米納14石余,銀納16匁余(栃尾市史史料集租税編)｡神社は諏訪神社･日光神社｡山寄りの村のため山の神が信仰されていた｡棚田が西向きに開かれ日当たりが悪く,刈谷田川の洪水にもあった｡正徳3年川上保久が幾地野江と称する用水を開く｡養蚕が行われ,白紬織りをしていた｡明治9年の生糸56貫余,紬344疋(小向誌)｡同22年前東谷村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7309861
最終更新日:2009-03-01