ケータイ辞書JLogosロゴ 山王村(近世)


新潟県>栄町

 江戸期〜明治22年の村名。蒲原郡のうち。寛永16年・正保2年の史料には帯織新田と見え,「元禄郷帳」では古くは帯織新田村と称したと注記する。帯織村の切添え新田として開発された地で,「元禄郷帳」「天保郷帳」には帯織村枝郷と注記される。一説に慶長年間渡辺市内が48町余を開発し,山王と称したという(大面村史)。はじめ新発田【しばた】藩領,寛永5年同藩の分知家である旗本溝口宣知知行(二ツ堂陣屋),万治2年無嗣絶家のため上知されて幕府領となり,寛文7年村上藩領,宝永元年幕府領,宝暦4年新発田藩領,同13年からは高崎藩領。寛永16年,慶安4年,寛文4年,元禄13年,宝永元年と相次いで検地施行(滝沢家年代記)。村高は,「元禄郷帳」214石余,「天保郷帳」297石余。大堰江用水を引く工事が進み,万治3年種菱子江【たなびしえ】の名で当村に及ぶ。鎮守は神明宮で,境内に幕末の儒者渡辺鉄崖の頌徳碑がある。明治12年南蒲原郡に属す。同14年山口新田の一部を編入。同21年の戸数61・人口341。同22年帯織村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7310273
最終更新日:2009-03-01




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