下荒浜村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡頸城【くびき】郡のうち｡才浜中18浜の1つ｡当初は大荒浜村といった｡はじめ高田藩領,天和元年幕府領,文化6年からは再び高田藩領｡村高は,｢慶長国絵図｣では｢大あらはま｣5石余,｢正保国絵図｣では大荒浜村24石,｢天和高帳｣では才浜中に含まれたほかに荒浜村116石余･荒浜新田93石余,｢元禄郷帳｣では｢古,大荒浜村｣とあり228石余(荒浜新田分を含む),｢天保郷帳｣では才浜中の一部,別に荒浜新田が書き上げられている｡天和年間までに開発された無民戸の荒浜新田が,のち独立して1村として扱われるようになる｡大瀁･中谷内･大潟四度御竿入高帳(頸城村大島家文書)によれば,天和2年の高12石余,反別畑2反余･塩高1町余,家数14(本家12･名子1･寺1)･人数82,馬4,船2,塩屋2｡なお,荒浜新田は別に書き上げられている｡神社は諏訪神社｡寺院は真宗大谷派竜覚寺(宝暦2年雷火により焼失)｡明治12年からは中頸城郡に所属｡同19年荒浜新田を合併｡同21年の戸数49･人口304｡同22年八千浦村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7310535
最終更新日:2009-03-01