新保村(近世)
江戸期〜明治12年の村名｡岩船郡のうち｡はじめ村上藩領,寛永19年幕府領,正保元年からは再び村上藩領｡村高は,｢慶長国絵図｣89石余,｢正保国絵図｣170石余,｢元禄郷帳｣175石余,｢天保郷帳｣205石余｡享保20年村明細帳によれば,家数39･人数216,馬5,松御林1か所,御林内溜池4か所,用水は溜池のほか荒川用水を牛屋地内から引いている｡御林から松葉･肥草を取っていたが,柴･萱･笹･粮葉は山手米を出して平林町の入会山から刈っていた｡神社は神明･若宮･山神の3社｡松御林の境界について,正徳初年牧目･田中･福田の3か村との間に出入となっている｡慶応3年村上藩取箇帳によれば,本田免5ﾂ2分,取米合81石余,小物成銀93匁余･大豆3石余･荏7升余･薪96束･縄20束･糠36俵余･藁38束余｡明治12年北新保村と改称｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7311120
最終更新日:2009-03-01