ケータイ辞書JLogosロゴ 薄袋新田(近世)


新潟県>上越市

 江戸期〜明治22年の新田名。頸城【くびき】郡のうち。高田開府のころ城下南西に京田新町村(現上越市寺町1丁目・仲町1丁目・南本町3丁目・中通町と推定)があった。その後,藩の米蔵を同地に建てることになり,同村住人は延宝7年大曲新田・十二原新田・高畑新田・石橋新田の地へ移転させられ,それぞれ新田村を形成した。そのうちの1つが大曲新田で,天和3年薄袋新田と改称する。薄袋村ともいった。はじめ高田藩領,天和元年幕府領,貞享2年からは再び高田藩領。村高は,「天和高帳」では薄袋村257石余,「天保郷帳」では木田村枝郷とあり317石余。用水は文化8年から稲荷中江用水の下江を利用。神社は伊勢神明社。同社は寛永3年高田藩主松平光長の母高田姫から賜り伊勢神明として当初京田新町村に創建,村の移転により現地へ移った。のち明治40年諏訪神社・十二神社・稲荷社を合祀し神明社(現神明宮)となる。寺院は真宗大谷派蓮光寺。明治12年からは中頸城郡に所属。同13年石橋新田の一部(下の石橋)を合併したと思われる。同21年の戸数49・人口319。同22年高志村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7311271
最終更新日:2009-03-01




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