ケータイ辞書JLogosロゴ 善根(中世)


新潟県>柏崎市

 戦国期に見える地名。越後国刈羽郡のうち。天文24年2月3日の大熊・直江・本庄3氏の連署起請文(反町毛利安田文書)に見える。天文23年12月北条丹後守高広が武田晴信に内通したので,長尾景虎の重臣大熊朝秀・直江実綱・本庄宗緩の3名が北条城の一族安田城主安田景元に起請文を送り味方に誘ったもの。八石山に善根城跡があり,毛利浄広・周広が居城し,北条城との抗争に敗れて没落したと伝える。山麓の集落を善根と称し,飛岡の浄広寺は浄広,与板の周広院は周広を開基とする。八石山麓の浄広寺付近に平時の居館跡と伝える所がある。また周広院の裏山一帯も八石城主常住の居館跡があるという。天正7年2月北条丹後守景広が御館の乱で討死すると上杉景勝の兵が北は畔屋,南は高柳・大沢・善根に迫り,北条城に攻め寄せている(上野文書/越佐史料)。同8年7月26日景勝は「善根」を宇野民部少輔に与えた(桜井市作所蔵文書)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7311398
最終更新日:2009-03-01




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