ケータイ辞書JLogosロゴ 滝寺村(近世)


新潟県>上越市

 江戸期〜明治22年の村名。頸城【くびき】郡のうち。はじめ高田藩領,天和元年幕府領,貞享2年からは高田藩領。村高は,「正保国絵図」171石余,「天和高帳」167石余,「天保郷帳」183石余。用水は溜池への依存度が高く,石坂堤・犀ケ池・舟橋の池・下違などがある。奥の石動山に石山があり,石材が切り出された。神社は諏訪大明神社・不動社・峰薬師社。和銅年間泰澄禅師が滝壺で見つけた不動明王と自身が刻んだという毘沙門天を祀る毘沙門堂がある。かつては同堂をふくむ真言宗吉祥寺の七堂伽藍があったと伝えられる。ほかに寺院は,浄土真宗本願寺派行雲寺があり,現在毘沙門天は同寺に安置されている。天保年間,和算を講じた野口常保の顕彰碑が残る。明治12年からは中頸城郡に所属。同21年の戸数40・人口235。同22年下ノ郷村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7311842
最終更新日:2009-03-01




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