ケータイ辞書JLogosロゴ 長者館新田(近世)


新潟県>紫雲寺町

 江戸期〜明治22年の新田名。蒲原郡のうち。享保20年に初検地をうけた紫雲寺潟新田の1村で,はじめ同新田開発の後願人新発田【しばた】町権右衛門の請地であったが,鍬下期間中に新発田町通伯,さらに幾之丞へ譲られ,幾之丞の名で検地を迎えた。はじめ幕府領,文久2年からは会津藩領。ただし,「旧高旧領」では幕府領とある。村高は,元文元年検地帳(郷土史概論),「天保郷帳」ともに317石余。元文元年検地帳によれば,村高の反別は29町余,ほかに除地があり,総反別30町余。庄屋ははじめ幾之丞が岡島新田と兼帯で勤めたが,のち米子新田竹前氏が代々兼帯で勤めた。鎮守は神明社。明治11年の「小三区村誌」によれば,税地は田29町余など総計39町余,貢租は米77石余・金3銭余,戸数10・人口64,民業は全戸が農業,馬1。同12年北蒲原郡に所属。同22年片桐新田・高島新田の旧紫雲寺潟西縁り真野原にある飛地の字真野原(片桐新田2か所・高3か所)を編入し,紫雲寺村の大字となる。なお,この編入した片桐新田字真野原に曹洞宗観音院がある。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7312240
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ