ケータイ辞書JLogosロゴ 比角村(近世)


新潟県>柏崎市

 江戸期〜明治22年の村名。刈羽郡のうち。はじめ高田藩領,天和元年幕府領,貞享2年高田藩領,元禄14年幕府領,寛保2年白河藩領,文政6年からは桑名藩領。村高は,「正保国絵図」946石余,「天和高帳」859石余,「天保郷帳」951石余。正徳5年村鑑には,家数102・人数609,馬10。文化年間「白川風土記」には,東西15町・南北2町,柏崎の町続きで人家は皆町家のように両側にあり,家数286うち本村10・新田276。平地の農村で,用水は鯖石川藤井堰の支流を引いた。隣接する柏崎町の影響で,縮の仕上げ加工とその販売(江戸・上方への行商)が盛んになり,天保7年江戸十組呉服問屋を相手にした訴訟の済口証文には当村の商人13人の名が見える。元禄14年から陣屋が置かれていた。正徳5年村鑑に御蔵所5とある。主な社寺には山王社・神明宮,真言宗護摩堂・禅宗地蔵堂・浄土宗真光寺がある。文化9年山王社は鏡日吉神社,神明宮は羽森神社と改称。明治5年の戸数458・人口2,150。同年星野孝太郎(介堂)は盍簪舎を建設,のちに柏崎小学校の分校となり,同15年分離独立。同22年市制町村制施行による比角村となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7314340
最終更新日:2009-03-01




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