ケータイ辞書JLogosロゴ 愛本新村(近世)


富山県>宇奈月町

 江戸期〜明治22年の村名。新川【にいかわ】郡藤保内のうち。加賀藩領。村高は,寛文10年の村御印では760石・免1.5(高物成帳写)。新開は文久元年字猿ケ窪に2石。寛政10年伊藤彦四郎による愛本新用水開削と,同11年佐々氏末栗虫屋吉右衛門による開墾で,この地一帯の開発が進んだ。産物の炉炭は,寛文2年愛本橋架橋の際に棟梁笹井正房が細炭の製法を伝えたとか,中世の水橋安芸守の末裔が業としていたなどの説がある(肯構泉達録・宇奈月町史)。正徳2年からはタバコ栽培が盛んとなった。また,川端の茶屋のチマキは名物とされた。舟見から泊へ通じる街道が山麓を通る。天照大神を祀る神明社,愛本新用水完成を祝って加賀藩主前田治脩を祀った天満宮があり,10月5日にはたいまつ祭を挙行。明治17年愛本新小学校創立。明治9年石川県,同16年富山県に所属。同22年下新川郡愛本村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7316811
最終更新日:2009-03-01




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