ケータイ辞書JLogosロゴ 明日村(近世)


富山県>宇奈月町

 江戸期〜明治22年の村名。新川【にいかわ】郡藤保内のうち。加賀藩領。村高は,寛文10年の村御印では518石・免4.2(高物成帳写)。「天保郷帳」では495石余。正徳年間にはタバコの栽培が行われ,また,駒の産地でもあった。社寺は,金比羅宮,建御名方命を祀る諏訪社,誉田別命を祀る八幡社,古義真言宗明日山法福寺があった。法福寺は大同元年幻識大和尚の開基で,16坊の大寺であったが,上杉謙信が越中国乱入の際に堂宇は兵火を蒙ったと伝え,寛永15年に16坊のうち花蔵坊が法福寺,福蔵坊が千光院として再興されたという。文禄2年,加賀藩主前田利家が観音燈明料として,100俵ならびに山野を寄進している。本尊は秘仏十一面観音,本堂前には大桜があり,境内では毎年4月18日に稚児舞が行われる。舟見にかけての街道沿いには松並木「御前林」があった(宇奈月町史)。明治9年石川県,同16年富山県に所属。同22年下新川郡愛本村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7316880
最終更新日:2009-03-01




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