ケータイ辞書JLogosロゴ 猪谷村(近世)


富山県>上平村

 江戸期〜明治22年の村名。礪波【となみ】郡五箇山上梨谷のうち。加賀藩領。十村組は赤尾組に属す。元和5年の検地による村高は118石余(川合文書)。寛永7年定納と塩硝役が金納,免4.76。明暦2年より小物成の蝋漆蓑紙役を含み定納金子2枚8両余,銀子に換算すると1貫331匁余(加越能文庫)。換金商品の農産加工物を生産して年貢代銀に当てた。産物は藩用火薬原料の塩硝のほか,紙・糸・かんじき・そり(宝暦十四年産物調書)。塩硝は家屋床下の土からとった灰汁煮【あくに】塩硝を上煮屋へ売り,他の産物は城端【じようはな】町の判方商人に売った。戸数は寛文年間23・天保10年37。元禄3年より加賀藩の流刑配所村となり幕末まで続く。明治5年の戸数39・人口315,畑18町歩(明治初年の礪波)。同9年石川県,同16年富山県に所属。同22年礪波郡上平【かみたいら】村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7317344
最終更新日:2009-03-01




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