ケータイ辞書JLogosロゴ 示野新村(近世)


富山県>庄川町

 江戸期〜明治22年の村名。礪波【となみ】郡山見郷のうち。加賀藩領。十村組は村立て以後,天保9年まで般若組,天保10年より明治3年まで山見組に属した。庄川から取水する新用水から,金屋岩黒村で分口して示野用水を引き,示野の原野を開墾,明暦2年に村立てした。庄川下流の下中条村(現礪波市)からの出村である。寛文10年の村御印では村高29石。以後累年新開を続け,特に延宝3年には186石余の新開もあって,天保12年には375石余に達している(利波郡町村資料)。延宝4年の家数は4軒,肝煎は助九郎(肝煎給米帳)。元禄12年も肝煎は助九郎で家数は27軒に増え,ほかに他村からの懸作百姓37人に及んでいる(肝煎扶持米帳)。明治5年の戸数70(うち同居7)・人口352,宅地3町7反余・田34町4反余・畑7反余・林1町余(明治初年の礪波)。用水は庄川水系で新用水を主とし,一部二万石用水の野尻口・岩屋口の水を受けた。「正徳社号帳」の宮は神明。明治9年石川県,同16年富山県に所属。同22年礪波郡青島村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7319227
最終更新日:2009-03-01




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