ケータイ辞書JLogosロゴ 甘田保(中世)


石川県>志賀町

 鎌倉期から見える保名。能登国羽咋【はくい】郡のうち。建久2年10月の長講堂所領注文に初見。これによると,年中課役として御簾2間が賦課されていたが,すでに「近年不勤之」と朱書されている(島田文書/鎌遺556)。承久3年9月6日の能登国田数注文にも「羽咋郡甘田保」と見え,平安末期の検注で4町7反9と定められていた公田の田積が,「元文元年検立田定」で2町1反6に減少している(鎌遺2828)。保名は近世にも通称地名として使用されており,その範囲は羽咋市北端の柴垣【しばがき】町・滝谷【たきだに】町から,外浦【そとうら】西岸を北に延びて羽咋郡志賀【しか】町南端の甘田(もとの犱谷【くるみだに】)・岩田・坪野・宿女【やどめ】に及ぶものと想定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7322903
最終更新日:2009-03-01




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