ケータイ辞書JLogosロゴ 余戸郷(古代)


石川県>珠洲市

平安期に見える郷名「和名抄」能登国珠洲【すず】郡五郷の1つ高山寺本に見えず,刊本のみに現れる律令制のもとでは,原則として1郷(里)は50戸をもって編成されているが,編戸のおり,正規の郷の規模に達しない状態で,郡内にかなりの規模の戸群が残された場合,とくに余戸と称して,郷に準ずる機能を持たせることがあったこのような余戸の扱いを受けた戸群から出発した郷が,固有の郷名に採用するにふさわしい集住的様相を持つ地名や,中核となるような部姓などの集団名を持たない場合,余戸郷と称することがあった能登国珠洲郡の余戸郷も,その一例である現在の珠洲市飯田町付近とする説(地理志料)もあるが,余戸集団が比較的人口密度の希薄な地区に多いという条件から考えて妥当ではなく,珠洲市北東端の三崎【みさき】町一帯に比定する説(珠洲市史)の方が説得力に富む
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7322910
最終更新日:2009-03-01




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