ケータイ辞書JLogosロゴ 淡津泊(古代)


石川県>加賀市

平安後期に見える港名加賀国江沼郡のうち「為房卿記」寛治5年7月19日条に,「早旦,又乗船進発,未刻著淡津泊,依勅旨田沙汰,今日逗留境内」と見え,京へ帰る加賀守藤原為房が,早朝に国府の館を出発して,梯【かけはし】川を船で下り,安宅【あたか】湊を経て,日本海沿岸を南西に向かい,約半日を要して当地に到着している「淡津」に近い地名としては,国府の南西郊の木場【きば】潟の南岸に能美【のみ】郡粟津保があるが,この粟津保の港では,方向・距離ともに「為房卿記」の記述と矛盾する遺称地はないが,江沼郡内の日本海に面する港か,もしくは,これに近い入江や湖沼沿岸の港と見なすべきであり,比定地は現在の加賀市北部の千崎【ちざき】・橋立【はしたて】港付近,あるいは加賀市西端の塩屋・瀬越港付近の大聖寺【だいしようじ】川河口の入江,中世にいう竹ノ泊【たけのとまり】の,いずれかに相当しよう
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7322996
最終更新日:2009-03-01




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