ケータイ辞書JLogosロゴ 上戸村(中世)


石川県>珠洲市

 戦国期に見える村名。能登国珠洲【すず】郡のうち。天正11年7月8日前田利家は「飯田・正院・上戸・直郷 此四ケ村」の堂宇を破壊し,その木材を穴水南北百姓に命じて鹿島郡府中の城普請のために回漕させている(川島村文書)。当地は珠洲郡における高塚古墳(円墳)の分布地で,もっとも早く開けたところと考えられる。法住寺2世の虚円を開山と伝える真言宗高照寺があり(高照寺由来書),応永5年8月15日永光寺末寺連判状写(永光寺中興雑記)の「能州養禅寺月庵珖瑛」とあるのは,当地の曹洞宗永禅寺である。同寺には,曽我兄弟の墓と称する室町期の無縫塔が2基あるが,永光寺の開山塔に酷似する。江戸期は,北方【きたがた】村・南方【みなみがた】村・寺社村の3か村を上戸三ケ郷と呼んだ。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7323295
最終更新日:2009-03-01




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