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「大泉荘(中世)」の関連ワード⇒ 赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世) 

大泉荘(中世)


鎌倉期から見える荘園名能登国羽咋【はくい】郡のうち承久3年9月の能登国田数注文に,「大泉庄」が公田数200町で郡内最大の公田積を持ち,保延2年の立荘とあるのが初...

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[最終更新日:2009-03-01/JLogosid:7323629]
関連項目: 赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世) 

角川日本地名大辞典(旧地名編)

日本地名大辞典に収録されているものの中から、現在以前のものを再編。

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大泉荘(中世)

平安期~戦国期に見える荘園名和泉国和泉郡のうち摂関家領初見は治承4年5月11日の皇嘉門院惣処分状(九条家文書/和泉市史1)で,藤原忠通の娘で崇徳天皇中宮の皇嘉門院が,九条兼実の長男良通に「おほいつみ」以下の荘園を譲っている文治4年の良通死去後,当荘は兼実に管領され,元久元年4月23日兼実の娘で後鳥羽天皇中宮の宜秋門院に譲られた(同前)この間の建仁元年10月6日後鳥羽院の熊野参詣の際の宿の雑事を勤めている(明月記)しかし貞応元年,国衙から大嘗会役を賦課されたので,宜秋門院は10月21日付で令旨を出し,当荘は仁安年間以来一切国役を勤めたことがないから賦課を停止するよう申し入れている(経光卿記紙背文書/和泉市史1)当荘の立荘が仁安年間にさかのぼることがわかるなお建久2年10月日注進の後白河院御領目録(和泉市史1)に,「不所課庄々」として「大泉」が見える貞応2年11月日の高野山平等心院所領注文(高野山西南院文書/鎌遺3184)によれば,同院の御堂仏聖米として「大泉御年貢参拾果」が,北政所(兼実室)墓所領として同じく年貢12果が宛てられており,宜秋門院から寄進されたものである年未詳7月11日宜秋門院令旨等(同前/鎌遺5361~5363)によれば,宜秋門院は賢定に平等心院とその僧房・仏具・寺領など一切を譲り,九条道家はそれを確認する御教書を出している建長2年11月日の九条道家初度惣処分状(九条家文書/図書寮叢刊)には,九条禅尼(道家室)家領として大泉荘が見え,「件所,年貢被宛宜秋門院高野護摩供料,於領家職者,依故女院仰,譲之」とある先記のように年貢が平等心院に付せられたのと別に,領家職が九条禅尼に譲られたことがわかる領家職はその後,宜秋門院猶子の田中殿,田中姫君と相伝されたが,田中姫君が平等心院供料を無沙汰したので,元亨2年4月,これを召上げられ,日野資明が任命された(高野山西南院文書/高野山文書3)同年8月9日日野資明は本供米44果余を沙汰するという請文を提出した(同前)同8月15日,預所左衛門尉長藤も院主阿闍梨御房宛に請文を提出している(同前)同じ頃当荘では悪党が蜂起し乱妨をはたらいていたので,8月22日,関白一条内経は御教書を資明に出して,平等心院供僧らと合力して悪党を追い出し所務を全うするよう命じている(同前)嘉暦元年8月21日の大泉荘領家日野資明施行状は,平等心院院主御房に対し,「大泉庄内永平名」を知行し,その年貢を去年注入の公用・供米分にあてるよう申し入れている(同前)延元3年10月20日,南朝の後醍醐天皇は当荘領家職を松尾寺に寄進した(松尾寺文書/和泉市史1)しかし興国2年5月28日には後村上天皇が同職を高野山丹生神社に寄進した(高野山文書1/大日古)なお,応安4年6月27日に点検された三鈷寺什物等目録(三鈷寺文書/大日料6-35)には不知行分として「〈和泉〉大泉」と見えるしかし依然平等心院の支配が続いていたようで,永和3年12月9日の楠木正儀国宣(高野山西南院文書/高野山文書3)には,「高野平等心院領大泉庄内高野米事」と見えるそれによると貞秀が高野米を押妨したという訴えが定成から出されており,正儀は伊予守に対し定成への遵行を命じている(同前)他方,本家職はこの間摂関家に相伝され,文明12年に一条兼良によって記された「桃花蘂葉」には,当荘について,「有高野寄進分」,「見元弘三年綸旨等,于今知行無所違,土貢細川阿波守被官人吉志請之,三千五百疋請地也」と見える(群書27)35貫文の年貢が吉志から納入されていたことがわかるまた「雑事記」文明2年3月16日条に「難波新左衛門,自大和泉庄上洛,去々年分御年貢未進少々致催促,罷上了」と見えるまた天正13年5月14日付の九条家当知行并不知行所々指出目録案(九条家文書/図書寮叢刊)にも,九条殿の不知行分として日根荘とともに大泉荘が見える「五畿内志」には「府中〈一名大泉又上泉〉」と見え,現在の和泉市府中町を中心とする一帯に比定されるが,上泉荘との関係は不明

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出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」

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