石丸村(近世)
江戸期〜明治22年の村名。越前国坂井郡のうち。はじめ福井藩領,寛永元年からは丸岡藩領。慶長国絵図では「下木部之庄」に含まれていた。村高は,「正保郷帳」で田方551石余・畑方206石余の計758石余,「元禄郷帳」「名蹟考」「天保郷帳」「旧高旧領」はともに同高。天保9年の家数52・人数233(高椋家文書)。九頭竜川と兵庫川の自然堤防に挟まれた輪中集落で低湿のため灌漑排水ともに難渋し,水利紛争も激しく,元禄10年当村は川崎村とともに楽円村・油屋村を訴えた争論で勝訴している(長谷川家文書)。神社は春日神社。「足羽県地理誌」では,戸数54・人口247,田27町3反余・畑12町1反余。明治4年丸岡県,以降福井県,足羽【あすわ】県,敦賀県,石川県を経て,同14年福井県に所属。同22年木部村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7329279
最終更新日:2009-03-01