京善村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡吉田郡のうち｡福井藩領｡｢正保郷帳｣で村高554石余うち田方467石余･畑方86石余｡枝村に寺本村があり,同村の高を分離して｢元禄郷帳｣393石余,｢天保郷帳｣｢旧高旧領｣はともに395石余｡享和3年の清水組28か村明細帳(赤井家文書/永平寺町史史料編)によれば,田方380石余･畑方15石,すべて蔵入,家数54,雑業のうちに木挽4人,草履･草鞋売りのほか小商い4人｡このほか,寛延3年の人数150,宝暦7年は高持20軒･不高持24軒,人数178,天保9年は高持22軒･雑家19軒,人数135,嘉永6年は高持20軒･雑家31軒,人数250(永平寺町史)｡明治4年福井県,以降足羽【あすわ】県,敦賀県,石川県を経て,同14年福井県に所属｡｢足羽県地理誌｣によれば,戸数63,人口308うち男143･女165,反別は田16町4反･畑1町2反,物産は菜種10苞･檜皮400束･薪2万束｡同22年志比谷【しいだに】村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7330790
最終更新日:2009-03-01