ケータイ辞書JLogosロゴ 樫山村(近世)


山梨県>高根町

 江戸期〜明治8年の村名。巨摩郡のうち。逸見筋に属す。はじめ幕府領,のち甲府藩領,享保9年からは幕府領(甲府代官所)。村高は,「慶長古高帳」122石余,「宝暦村高帳」245石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ではともに249石余。文化初年の戸数70・人口309(男169・女140),馬26(国志)。念場原には長沢村はじめ11か村の入会地があり,また信州平沢村・浅川村などから入って開拓する者もあった。高冷地のため畑作のほか薪炭の生産や馬の飼育を行った。寺社は,山王権現(除地畑1反1畝余)・神明社,臨済宗上津金村海岸寺末天岳山千福寺(黒印300坪)がある。山王権現はのち日吉神社と改称するが,同社には毎年1月14日(現在は新暦2月14日)の深夜に農作物の豊凶を占う筒粥の神事が伝わる。明治4年山梨県に所属。同6年,明治維新期に廃寺となった千福寺を仮用して津金学校樫山分校を設置。地租改正前の耕地面積は田7町余・畑107町余・大縄場畑2町余(市郡村誌)。明治8年清里村の一部となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7335520
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ