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「河東(中世)」の関連ワード⇒ 赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世)
日本地名大辞典に収録されているものの中から、現在以前のものを再編。
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| 河東(中世) 戦国期に見える地名巨摩【こま】郡のうち天正５年閏７月７日の武田家印判状によれば，祖父内田刑部右衛門尉の遺跡を継いだ内田徳千代丸に対して，同人が幼少であるので，18歳まで名代として一族の内田彦十郎が軍役を勤仕し，知行の「河東・関口両所合七拾五貫文并夫壱人」を管理するようにと命じている（内田美全家文書／甲州古文書２）天正10年武田氏が滅亡し，甲州は徳川家康の領国のうちに入る家康は武田氏の旧臣や寺社の知行地については，安堵する方針をとった同年８月21日の徳川家印判状写によれば，当地のうちの中島分370貫文・積翠寺分30貫文・切指分４貫500文ほかが本領として駒井政直に安堵された（記録御用所本古文書／甲州古文書３）同年11月８日の同家印判状写では，河西充良に対して，当地の７貫文と円光院分の半夫ほかを安堵し（網蔵勇八郎家文書／甲州古文書２），同年12月３日の同家印判状写では，堀内善丞に対して河東分２貫500文を本給として安堵し（新編会津風土記／甲州古文書３），同年12月７日の同家印判状写では，飯室八郎兵衛に対して当地の５貫文・同矢野馬１貫文ほかを本給として安堵し（飯室八郎兵衛家文書／甲州古文書２），同日の同家印判状写では青木信時に対して当地の300貫文を安堵し（旧武川衆所蔵文書／同前），同年12月12日の同家印判状写では，窪田菅衛門に対して当地の曽弥（禰か）分200貫文を安堵した（御庫本古文書纂／甲州古文書１）さらに，翌年の天正11年後（閏）正月14日の徳川家康印判状写では，山下内記に対して本領として当地の米座役50貫文が安堵され（山下勘四郎家文書／甲州古文書１），同年４月19日には市川御崎神社に河東惣領分のうち500文ほかが安堵され（御崎神社文書／甲州古文書２），同21日には中村弥左衛門尉に当地の手作分２貫文が本給として安堵され（旧中村村中村勘六所蔵文書／甲州古文書１），同24日には府中八幡宮領として８貫文（八幡神社文書／同前），同26日には，折井次忠に当地東光寺分19貫580文（旧武川衆所蔵文書／甲州古文書２），同５月６日には，坂本忠豊に本領として当地の紺之甕役100貫文が安堵された（坂本忠敬家文書／同前）家康が当地で安堵し，今日確認できる知行高は950貫80文，その他米座役・紺之甕役などが計150貫文にも及び，当時甲州では，農業面でも諸商売面でも最も高い生産性を示す地域の１つであった戦国末期には，当地は河東中島・上河東・下河東・町田・飯喰・築地・玉川などの諸村が分立し，近世村が成立する現在の昭和町南部から玉穂町の北部の一帯に比定される |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
