ケータイ辞書JLogosロゴ 中野之郷(中世)


山梨県>櫛形町

 戦国期に見える郷名。巨摩【こま】郡のうち。元亀2年3月26日の武田家印判状では,中野郷の給人入蔵文六の当郷における棟別を免除したが,普請役と隠田の摘発を命じ,軍役を厳密に務めることを申し渡している(入倉義幹家文書/甲州古文書2)。天正11年4月17日の徳川家康印判状写によれば,「甲州中野・平岡・吉田郷桃曽根内五貫五百文」を本領として中込次郎左衛門尉に安堵している(旧平岡村清左衛門所蔵文書/同前)。天正17年9月17日の徳川家郷中定書によれば,「甲州西郡 中野之郷」と見え,当郷の年貢納法・陣夫役・棟別役・普請役などの諸役を決めた(入倉義幹家文書/同前)。なお,天正20年の身延山末寺屋敷免許状には「中野 妙行寺」が見える(久遠寺文書/同前)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7336774
最終更新日:2009-03-01




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