ケータイ辞書JLogosロゴ 福地郷(古代)


山梨県>大月市

 平安期に見える郷名。「和名抄」都留【つる】郡七郷の1つ。東急本に訓は見えないが,高山寺本の訓は「布久知」。大月市富浜町鳥沢付近とするのが定説。ここには福地権現があり,郷中の鎮守であったと推定され,寛文検地帳にはこの社の付近を仮名で「フクチ」と書いている。また梁川町綱之上小松明神の文永10年と文明12年の棟札に「福地郷綱野上村」と見える。そのほか猿橋町藤崎を古い検地帳に「伏地崎」「伏崎」と書いており,富士山のことを「福地」「福士」などと書いた例からみて,「福地崎」が「藤崎」となったとも考えられる。郷域は大月市富浜町・梁川町から猿橋町辺りまでが含まれていたと推定され,桂川流域上に東は都留郷,西は征茂郷と境を接して位置していた(大月市史)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7337111
最終更新日:2009-03-01




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