ケータイ辞書JLogosロゴ 柏原(中世)


長野県>茅野市

 鎌倉期から見える地名。諏訪郡のうち。鰍原・梶香原とも見える。嘉禎3年6月日の年紀を有する「祝詞段」に「柏原子ノ神」と見える(諏叢8)。「守矢満実書留」によると文明15年正月1日条には,御頭定めとして「内県介大熊・柏原・禰津・矢沢」とあり,正月4日条では「柏原御符祝一貫八百・鹿一枚」と見え,同じく2月5日条では「柏原御左口神付申祝一貫,皮一文(枚)」とある(信史9)。また「神使御頭之日記」では享禄2年正月に「大県介 柏原」とあり(同前10),天文4年正月に「宮付 柏原」とある(同前11)。天正6年の上諏訪造宮清書帳では「内之御玉殿鳥居・外垣」の役銭負担地として「鰍原」とあるが,「近年退転」の注があり,「一,古田十五所之宮大鳥居,同御宝殿造立次第」として「鰍原」とあり,破損次第に造立することとされている(信叢2)。なお中世のものと推定される年月日未詳の「十三所造宮残闕」では若宮の挟板の料足を「梶香原」が負担している(諏叢26)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7338694
最終更新日:2009-03-01




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