ケータイ辞書JLogosロゴ 池ノ上村(近世)


岐阜県>岐阜市

 江戸期〜明治30年の村名。美濃国厚見【あつみ】郡のうち。もと古川と長良川との川中島。はじめ幕府領大久保長安支配,元和5年からは尾張藩領。「慶長郷牒」「正保郷帳」「旧高旧領」とも村高147石余。「濃州徇行記」によると寛政年間の戸数21。出水の時は両川筋より溜り水と洪水により損するという。作物は麦・稗・黍・粟・麻・大豆・小豆・大根・芋などがあり,専細根大根は芋大根にして諸国に売り出す。近島【ごんのしま】境に枝村高野があり,家は4戸ある。渡し場には神明・馬頭観音をまつる。現在は葛懸神社境内にある。美濃神明記によると葛懸神社は「厚見郡正六位下葛懸明神」とあり,「縁起史」によると延喜元年伊奈波神社祭神の第二男子をまつるとある。明治4年岐阜県に所属。同8年若木村の一部となるが,同15年再び旧村に復す。同24年の濃尾地震では総人口370のうち死傷者27,総戸数78のうち全・半壊78(震災誌附1)。同30年稲葉郡島村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7342556
最終更新日:2009-03-01




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