ケータイ辞書JLogosロゴ 揖斐町(近世)


岐阜県>揖斐川町

 江戸期の町名。大野郡三輪村の町方六組(本町上・本町中・本町下・新町上・新町下各組・七間町)をいう。天文期揖斐城主となった堀池氏が揖斐山麓に居城を移し,城下町を経営した時に始まる。慶長5年西尾豊後守がこの地を封ぜられ,市街地はより整備されたという。寛永8年代官岡田将監が采地替をしてこの地に陣屋を構え,家臣を揖斐町の一角に居住させた。三輪村400軒ほどのうち300軒ほどが揖斐町を形成し,元和10年には市が始められ,薪炭・酒・塩・味噌・イワシ・米・麦・大豆・ろうそく・油・糸・織布・紙などの商売をした。寛永11年「伊尾町屋敷帳」には272軒の屋敷地を記している。宝暦14年に加納藩は当町酒造屋彦兵衛から金500両を借りているが,当時地主・金貸しも兼業した商人が当地にもいた。公的な行政単位としては三輪村であったが,時には同義的に使用された(揖斐川町史)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7342707
最終更新日:2009-03-01




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