ケータイ辞書JLogosロゴ 宇留間(古代)


岐阜県>各務原市

 平安期に見える地名。美濃国各務【かかみ】郡のうち。元慶7年に美濃介であった島田忠臣が「鵜渭を過ぐ」と題する漢詩を残している(田代家集)。その後源重之「東路にここをうるまといふことは行きかふ人のあればなりけり」(後拾遺集),藤原仲文「行通ひさためかたきは遊人の心うるまのわたりなりけり」(藤原仲文集)等の歌に詠まれ,のちに一条兼良は「藤河の記」で当地を美濃の歌枕名所の1つに挙げている。当地は各務駅に関連する木曽川の渡河点で市が立っていたものとされており,市は現在の鵜沼古市場町に比定されている。なお,藤原宮跡出土の己亥年(699)木簡にみえる三野国各美評の「奴麻里」は当地のことか。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7342924
最終更新日:2009-03-01




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