ケータイ辞書JLogosロゴ 大萱村(近世)


岐阜県>丹生川村

 江戸期〜明治8年の村名。飛騨国大野郡小八賀郷のうち。天正14年から金森氏領,元禄5年からは幕府領。村高は「慶長石高帳」では殿垣内【とのかいと】・小木曽【こぎそ】との3か村合計で322石余,「慶長三郡高帳」128石余,「元禄検地帳」117石余,「天保郷帳」173石余,「旧高旧領」では174石余。「国中案内」では村高117石余・家数32。「後風土記」によると当村は縦30町・横50間。焼畑1町余があり家数36・人数170余。産物は米240石・稗61石余・大麦4石余・小麦6石余・大豆8石余・小豆2石余・粟2石余・ソバ1石余・桑葉4,000貫目・アサオ18貫目・タバコ40斤・弘法茶20貫目・楮100貫目・茸25貫目・荏2石余・大繭35貫目・小繭150貫・炭7,200貫目・薪80間・莚10束。また村の南方は十二ケ岳,東方は峠を越え吉城【よしき】郡折敷地【おしきじ】村へ1里,西方は桐山【きりやま】村へ18町,北方は峠越えで吉城郡大沼村へ1里,高山へは2里半。村内には産土神は山王社,観音堂2宇・薬師堂・太子堂がまつられ,大乗房跡・炭焼窯があった。当村出身の横山六兵衛は桑の木の改良に尽くし,4,300本を植樹,天明5年には「蚕論記」を著した。明治8年丹生川【にうかわ】村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7343069
最終更新日:2009-03-01




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