ケータイ辞書JLogosロゴ 大須村(近世)


岐阜県>羽島市

 江戸期〜明治30年の村名。美濃国中島郡のうち。尾張藩八神毛利氏給地。慶長5年家康からの知行目録に「毛利掃部 大須村700石」と見える(毛利文書)。村高は「正保郷帳」では650石余(うち田方219石余・畑方430石余)で,以後変化がない。桑原輪中のうち(徳川治水記)。「濃陽志略」によると当村は東西18町・南北5町,戸数93・人口630。集落は長良川の堤沿いに立地。名古屋へは6里。寺社は正八幡社・諏訪大明神社・石神社,真宗東派東光寺。名古屋へ移転した真福寺跡地は松林となっている。明治3年の村明細帳では戸数117・人口587。水郷地帯で,池7か所・堀183本,板橋25か所があり,稲押船10艘・渡船2艘を所有。同4年岐阜県に所属。同24年の濃尾地震の被害は全壊101・半壊10(震災誌附1)。この頃長良川の河川改修により旧村落は河川敷となり,少し東へ移転。同30年羽島郡小藪【こやぶ】村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7343110
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ