ケータイ辞書JLogosロゴ 小瀬荘(古代)


岐阜県>関市

 平安末期から見える荘園名。美濃国武儀【むぎ】郡のうち。養和元年12月8日新熊野社領の国役を停止した後白河院庁下文案に,新熊野社領28か所の1つとして見える(新熊野社文書)。永暦元年後白河法皇は新熊野社社殿を創建,荘園を寄進したが,そのうちの1つか。その後当荘はいつか新熊野社より室町院に伝領されたらしく,鎌倉末期の室町院御領目録写に本御領10か所の1つとして「美濃国小瀬庄」が見え,本家土御門姫宮,領家葉室常住寺となっている(集)。領家職は以後永く葉室常住寺に保持されたが,永享4年奉書案に「葉室常住寺領」と見え(濃飛両国通史),「親元日記」所収の文明15年8月6日政所賦銘引付には当荘が100余貫の土貢を数十年葉室常住寺奥院へ直納していたとある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7343335
最終更新日:2009-03-01




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