金木戸村(近世)
江戸期〜明治8年の村名｡飛騨国吉城【よしき】郡高原郷のうち｡天正14年から金森氏領,元禄5年からは幕府領｡村高は｢元禄検地帳｣3石余,｢天保郷帳｣11石余,｢旧高旧領｣2石余｡｢国中案内｣には家数8軒,皆百姓,鎮守は白山権現宮,引渡橋1か所で,橋長5間とある｡｢後風土記｣によれば,枝村に山吹がある｡本村の村域は縦半町･横半町,山吹は縦1町･横半町｡産物は米1石余･稗32石･大麦･小麦8石･大豆8石･小豆･粟4石余･蕎麦5石余･荏･桑･麻27貫目･栗3石･楢80石･繭･真綿･布30疋･菜種･楮･牛1匹･ﾏｽ･ｲﾜﾅなど｡東方は山,西は双六へ20町,南方は川,北は森茂【もりも】へ2里｡高山へは8里｡家数15･人数113｡山深く森林資源に恵まれ,木地師にまつわる伝説や遺物がある｡江戸の上野寛永寺の御普請材も,この地から出したことがある｡明治8年上宝【かみたから】村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7343593
最終更新日:2009-03-01