ケータイ辞書JLogosロゴ 岐礼荘(中世)


岐阜県>谷汲村

 室町期から見える荘園名。美濃国大野郡のうち。現久瀬村洞泉寺蔵の「大般若波羅蜜多経」応永21年7月吉日付の奥書に「美濃国大野郷岐礼庄小津」とあるのが初見。下って,白山神社(現根尾村)蔵の梵鐘銘に「美濃国大野郡木礼庄長岡郷,納郷賀宝椎鐘 文明十二庚子三月十二日」と見える。織豊期に入り,稲葉一鉄・貞通父子が年未詳9月吉日付で伊勢神宮に寄進した新知行分に「岐礼 百疋」が記されている(中都留一郎氏所蔵文書)。なお,土岐頼芸は,天正10年12月4日当地で没している。また,元弘2年に後醍醐天皇が隠岐に配流された折,中納言山本貞奥は当地に流され2年後に死去したと伝え(山本氏家譜),「美濃国諸旧記」に見える戦国期の当地の住人山本芸貞はその末裔という。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7344009
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ