小無雁村(近世)
江戸期〜明治8年の村名｡飛騨国吉城【よしき】郡小島【こじま】郷のうち｡天正14年から金森氏領,元禄5年からは幕府領｡｢慶長三郡高帳｣の村高は18石余,｢元禄検地帳｣は24石余,｢天保郷帳｣｢旧高旧領｣では41石余｡｢国中案内｣では村高24石余･家数12軒｡｢後風土記｣によれば,当村は家数14･人数110余｡産物は米44石余･稗130石･大麦18石･小麦1石余･大豆7石･小豆4石･粟12石･蕎麦18石･黍3石,大･小繭160貫目,荏6石余･菜種9石･楮140貫目･藍5貫目･漆子50貫目･鱒40本など｡当村の東方は川,西方は山,南方は大無雁村へ渡船6町,北方は角川【つのがわ】村へ4町,高山へは6里半14町｡産土神の諏訪社があった｡安政5年2月の山中大地震の被害軽微｡明治8年河合村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7344338
最終更新日:2009-03-01