ケータイ辞書JLogosロゴ 孫坂郷(中世)


岐阜県>岐阜市

 鎌倉期から見える郷名。美濃国方県【かたがた】郡のうち。嘉元4年6月12日付の昭慶門院御領目録に「孫坂郷」と見え,国衙領の系譜を引く所領の1つ(京都大学所蔵古文書集)。下って明徳元年5月6日,足利義満御教書によって「瑞岩寺領美濃国本郷牛洞内壱所,中津河地頭職,巌利・孫坂・伊佐見,尾張国玉江枳豆志領家職」が善益西堂に安堵されている(瑞巌寺文書)。さらに孫坂郷と彦坂荘との関係は不詳だが,「大乗院寺社雑事記」文明2年9月4日条によれば「濃州彦坂庄」は一円に大和春日社領で,「当庄之内一名瑞岩寺知行年貢三貫五百文」の沙汰分が存在しているが,近日は国枝与三兵衛の押領により彼の年貢は無沙汰の状態であった。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7346276
最終更新日:2009-03-01




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