ケータイ辞書JLogosロゴ 宇佐美郷(中世)


静岡県>伊東市

 鎌倉末期から見える郷名。伊豆国のうち。所属郡は未詳。元弘3年12月29日の足利尊氏充行状に「伊豆国宇佐美郷」とあるのが初見で,勲功の賞として上杉五郎に充行われている(上杉家文書/大日古12-3)。また「曽我物語」には「伊豆国伊東・河津・宇佐美」の3か所をあわせて萳美【くすみ】荘と号し,本主は萳美入道寂心(工藤祐隆)とある。天正18年4月には豊臣秀吉掟書,織田信雄禁制が当郷にあてて出されている(杉山文書・長津文書/県史料1)。また,同年5月4日の伊奈熊蔵手形では田地を荒さずに開発することが当郷の百姓に命じられている(杉山文書/県史料1)。なお「役帳」では松山衆の狩野藤八の所領役高として「拾貫文 同(豆州)東浦 宇佐美屋敷分」と見える。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7348153
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ