牛岡郷(中世)
戦国期に見える郷名遠江【とおとうみ】国佐野【さや】郡のうち永正2年8月5日の今川氏親寺領寄進判物(長松院文書/県史料4)に｢遠江国佐野郡牛岡郷長松院分奥野｣とあるのが初見で,氏親の寄進によって郷内に長松院領が設けられたのち天文6年6月9日の今川義元安堵判物(長松院文書/県史料4)によって,同地は義元からも安堵され,同11年12月8日の今川義元判物(長松院文書/県史料4)では,寺家の一円進止が確認されたさらに永禄3年9月21日の今川氏真判物(長松院文書/県史料4)では,先代の安堵判物の通り,棟別四分一役･守護使諸役が停止されている比定地は,｢郷里雑記｣の池下村の項に｢山口ﾉ郷内ﾅﾘ牛岡庄ﾄ云｣とあるので,現在の掛川市大字池下のあたりと考えられる
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7348165
最終更新日:2009-03-01