ケータイ辞書JLogosロゴ 吉美郷(中世)


静岡県>湖西市

 室町期から見える郷名。敷智郡のうち。寛正2年の大福寺不動堂建立記の奉加帳に「百文 吉美母」とあるのが初見(大福寺文書/県史料5)。永禄5年2月24日・同10年7月11日の今川氏真判物,天正2年12月13日の徳川家康判物写では延兼山妙立寺の所在地として当郷が見え(妙立寺文書/県史料5),永禄9年12月13日の朝比奈真次寄進判物写では,当郷の散田方が真次により富士浅間神社に修造料田として寄進されている(柴田文書/県史料5)。また同10年7月3日に今川氏真が鷲津の本興寺に下した禁制では「鵜津山吉美」に陣衆が見物と号して出入りすることを禁止している(本興寺文書/県史料5)。また,天正5年には徳川家康が当郷から棟別銭として6貫507文を徴収している(松野文書/県史料5)。当地はこのほか「富士歴覧記」「宗長手記」などにも散見する。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7349593
最終更新日:2009-03-01




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